【社内公認】疑似夫婦-私たち(今のところはまだ)やましくありません!-
「確認の途中で悪かったな。寝心地はどう――――って、お前ら!」
「あっ、違うんです!」
さっきまで早く斧田さんに戻ってきてほしいと願っていたものの、今じゃないです! こんな状況になる前に見つけてほしかった!
明らかに何か誤解をしているような斧田さんの視線がつらい。見つかってしまった私は必死で首を横に振り無実を訴えるが、それも森場くんの腕の中では説得力がない。
「斧田さん誤解しないでください! 私と森場くんは、別に――」
斧田さんは私たちを直視しないように手で顔を隠しながら嘆く。
「開発室でいかがわしいことはやめてくれ……! 他所でならいくらやってもいいから!」
「違うんですってば! やましいことは何も……! っていうか森場くんちょっと、寝たフリやめて!」
「いやぁ、抱き心地はしっかり試さないと…………あ、間違えた。寝心地だった」
「森場くん――!!」
シチュエーションが誤解を呼び、森場くんの発言が更に誤解を真実たらしめて、斧田さんに〝冗談だった〟と理解してもらうのにはものすごく時間がかかった。
(乙原さんに続いて斧田さんまでも……)
技術開発室からプロジェクトルームへの帰り道。最終的に誤解が解けたからよかったものの、森場くんが面白半分で誤解を加速させようとするので私はどっと疲れていた。
「あっ、違うんです!」
さっきまで早く斧田さんに戻ってきてほしいと願っていたものの、今じゃないです! こんな状況になる前に見つけてほしかった!
明らかに何か誤解をしているような斧田さんの視線がつらい。見つかってしまった私は必死で首を横に振り無実を訴えるが、それも森場くんの腕の中では説得力がない。
「斧田さん誤解しないでください! 私と森場くんは、別に――」
斧田さんは私たちを直視しないように手で顔を隠しながら嘆く。
「開発室でいかがわしいことはやめてくれ……! 他所でならいくらやってもいいから!」
「違うんですってば! やましいことは何も……! っていうか森場くんちょっと、寝たフリやめて!」
「いやぁ、抱き心地はしっかり試さないと…………あ、間違えた。寝心地だった」
「森場くん――!!」
シチュエーションが誤解を呼び、森場くんの発言が更に誤解を真実たらしめて、斧田さんに〝冗談だった〟と理解してもらうのにはものすごく時間がかかった。
(乙原さんに続いて斧田さんまでも……)
技術開発室からプロジェクトルームへの帰り道。最終的に誤解が解けたからよかったものの、森場くんが面白半分で誤解を加速させようとするので私はどっと疲れていた。