可愛がりたい、溺愛したい。



「お前のその帆乃ちゃん愛は異常だな。
まあ、あれだお前が帆乃ちゃんしか眼中にないように、 俺も明日香にしか興味ないから」


「ふーん。
帆乃の可愛さがわかんないなんて損してるね」


「わかったらわかったで文句言うだろうが」


「うん、もちろん」



こうして、勉強会はかなり長い休憩時間を取ってから再開し、あっという間に夕方を迎えた。



明日香ちゃんはどうやら、このまま花野井くんの家に泊まるらしい。



「あ、じゃあ今日はありがとう2人とも!」


「こちらこそありがとうだよ〜帆乃ちゃん!
また夏休み会おうね、連絡するね〜!」


「うん、また会おうね」



花野井くんの家を出てから、依生くんと横に並んで家に向かう帰り道。


いつもわたしから話題を切り出しているから、今日の勉強会のことを話そうとしたら。



「ねー、涼介と出かけてなに話したの?」


突然依生くんのほうが口を開いた。

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