私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『…え?』


『スタジオで恭香と亮が楽しそうに話してるの見て…恭香が笑顔で笑いかけてるのが…ちょっと…これって…ヤキモチだよな』


『そんな…』


『恭香、俺、ずっと、ずっと…言いたくて言えなかったことがある』


朋也さんが、私を真剣な顔で見た。


こんな私を…


こんなに素敵な人が…


嘘みたいに綺麗な瞳で、じっと見つめてくれてるんだ。


『俺は…恭香が好きだ。ずっとずっと前からお前を想ってる』


『朋也さん…嘘…』


水槽の魚達が止まってる…?


周りの人達も…


ここだけ、時間が止まった…?


体が動かない。


私、生きてる?


死んでない?


大丈夫、心臓の鼓動は聞こえてる。


自然に…


涙が浮かんで、そして、流れ落ちた。


やっぱり、生きてる…


失恋した時とは、全然違う涙。


何か、心が温かい…


『朋也さん…本当に?どうして、こんな私を…』


やっと言葉が出て来た…


『恭香は覚えてないだろう。会社でずっと前にお前に会って、俺は勝手に一目惚れした』
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