私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
3人の時間~一弥side~
『本当に気持ちのいい夜だね』


月が綺麗だな…


恭香ちゃんも見てるかな…


『一弥君…』


『何?』


本宮君、男の僕が見てもいい体してる…


濡れた髪が、やけに色気を感じさせて。


僕が女なら、惚れてるかもな。


悔しいけど、恭香ちゃんが惹かれるのも…わかる。


『あのさ…俺がここに森咲を呼んだ理由…わかるだろ?』


『…あぁ、わかるよ。いつ聞かれるかなって思ってた』


『森咲のこと…どう言う風に考えてる?』


2人きりで、周りには誰もいない。


静かだ…


僕達の声以外は、お湯の流れる音だけしか聞こえない。


僕は、思い切って話した…


『僕は、恭香ちゃんが…好きだ。好きで仕方ないよ。ちょっと回り道しちゃったけど…そのおかげで、今は、本当に好きな人が誰かわかったんだ』


『そうか…俺は、森咲を初めて見た時から数年、ずっとあいつひとすじだ…』
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