好きになるには理由があります
「っていうか、それ、私がやると思ってるんでしょ?
 無理よ」

「なんでですか」

「……まず、あんたのロッカー何処よ」

「……総務のロッカー室、ご存知じゃなかったんですか?」

 いや、すぐそこなんだが、と振り返っていると、
「そうじゃないわよ」
と彼女は言ってくる。

「そもそも、あんた、誰よ」

 名前は、なによ、と訊いてくる。

「……実は我々、似てるのかもですね、膝乗りハンターさん」
とうっかり本人に向かって言ってしまい、

「膝乗りハンターって誰よっ」
とキレられた。




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