好きになるには理由があります
 陽太は深月をあのベッドに放ると、深月の上に乗り、顔を見つめ言ってきた。

「やっぱり、最初は此処がいいな」

 え、えーと……。

「思い出の場所だからな。
 ……なにもしなかった思い出の場所だが」
と恨みがましく言ってくる。

 陽太は逃げ腰な深月の肩を手で押さえ、そっとこめかみにキスしてきた。

 深月の髪の香りを嗅ぐように顔を近づけて言う。

「しまったな。
 今日こそ、高岡さんに乗船してもらえばよかった」

「えっ?
 な、なんでですかっ?」

 このようなところは人様に見られたくないのですがっ、と思いながら、深月は言ったが。

「誰かに見ててもらわないと、止められなくなりそうだからだ。
 お前と約束したのに」
と言いながら、陽太は深月の身体に手を回し、抱きしめてくる。
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