好きになるには理由があります



「いよいよ、あと三日だな」
と陽太が言う。

 寝る準備を整え、ベッドに入った深月はスマホ越しにその声を聞いていた。

「そうですねー。
 あと三日で本番ですね」

 ついに神楽のある宵宮が近づいてきたのでそう言ったが。

「違う」
と陽太は言った。

「お前が俺のものになるまで、あと三日だ。
 一秒たりとも待たないぞ」
と言う陽太に、

「いやあの~、当日はちょっと……。
 次の日は大祭の本番ですし」
と言ったのだが。

 陽太の中ではもう祭りの前の晩の宵宮で祭りは終了らしい。

「仕方がないな。
 じゃあ、祭りが終わったらだぞ」
と陽太は言う。
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