好きになるには理由があります
離れた陽太に深月は言った。
「口紅、ついちゃいましたよ……」
だが、陽太の唇を拭おうとした深月の手首を陽太がつかんで止める。
「大丈夫だ。
面をかぶるから」
と言った陽太の声にかぶせるように声がした。
「なにも大丈夫じゃない。
とっとと拭いて出てこいっ」
清春が船室の入り口に立っている。
「……まあ、祀りごとの最中だ。
殺生はやめておくが……」
と呟き、行ってしまった。
ひい、と思いながらも外に出て、ちょうど舞っている杵崎を二人で眺める。
「口紅、ついちゃいましたよ……」
だが、陽太の唇を拭おうとした深月の手首を陽太がつかんで止める。
「大丈夫だ。
面をかぶるから」
と言った陽太の声にかぶせるように声がした。
「なにも大丈夫じゃない。
とっとと拭いて出てこいっ」
清春が船室の入り口に立っている。
「……まあ、祀りごとの最中だ。
殺生はやめておくが……」
と呟き、行ってしまった。
ひい、と思いながらも外に出て、ちょうど舞っている杵崎を二人で眺める。