都の剣〜千年越しの初恋〜
「沙月ちゃんだね!入れて入れて〜!!」
ツクヨミの明るい声に、沙月は笑顔になる。女将が二人を部屋に通した刹那、沙月はツクヨミに抱きつかれた。
「沙月ちゃん!おはよう〜」
にこにこしながらツクヨミは沙月を抱きしめる。沙月も「おはよう!」と挨拶を返していると、「おい!」と葉月が不満そうな声を上げた。沙月とツクヨミはゆっくり離れる。
広々とした部屋の中には、金次郎と朧と九人の神様がいた。みんな豪華な衣装を着て、沙月と葉月を見つめている。その中には見たことのある顔もあった。
「サシャ様、私のことは覚えていますか?裁判長をしていたニニギです」
緑の着物を着た人の神・ニニギが沙月に笑いかける。葉月はとても嫌そうな顔をした。
「イザナギ様からお聞きしました。あのヤマタノオロチと戦われるそうですね。……どうか、お気をつけて」
ニニギは葉月には目すら向けず、沙月に微笑みながら話し続けた。その時、ニニギの隣に桜の柄の美しい着物の姫神が腰に手をあてて並ぶ。その顔はとても整っていた。
ツクヨミの明るい声に、沙月は笑顔になる。女将が二人を部屋に通した刹那、沙月はツクヨミに抱きつかれた。
「沙月ちゃん!おはよう〜」
にこにこしながらツクヨミは沙月を抱きしめる。沙月も「おはよう!」と挨拶を返していると、「おい!」と葉月が不満そうな声を上げた。沙月とツクヨミはゆっくり離れる。
広々とした部屋の中には、金次郎と朧と九人の神様がいた。みんな豪華な衣装を着て、沙月と葉月を見つめている。その中には見たことのある顔もあった。
「サシャ様、私のことは覚えていますか?裁判長をしていたニニギです」
緑の着物を着た人の神・ニニギが沙月に笑いかける。葉月はとても嫌そうな顔をした。
「イザナギ様からお聞きしました。あのヤマタノオロチと戦われるそうですね。……どうか、お気をつけて」
ニニギは葉月には目すら向けず、沙月に微笑みながら話し続けた。その時、ニニギの隣に桜の柄の美しい着物の姫神が腰に手をあてて並ぶ。その顔はとても整っていた。