焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
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「―――以上が納期から出稿後の広告効果数値です。予想以上に良い結果となり、今後も運用についてはストラテジストに行ってもらいます」
瀬戸さんが新規案件の結果をチームの前で報告すれば、全員から安堵のため息がこぼれた。
メインで進めてきた新規案件も軌道に乗り、無事成功となった。
「クライアントの期待値も高かったしどうなることかと思ったけど、今この数値なら問題ないな」
「はーぁ、やっとゆっくり眠れる」
瀬戸さんと一緒に案件の中核を担ったストラテジストの先輩がようやく笑顔をみせた。
それにつられて、アシスタントの琴美も椅子にもたれかかった。
「で、この件の目標利益クリアしたおかげで今月の目標ラインも超えたってことで。打ち上げしませんか?」
瀬戸さんが明るい声で呼びかけると、皆待ってましたと言わんばかりに話に食いついた。
「いいっすね!他の案件もキリがいいとこまで進んでるし」
「先月より目標達成早いですよね」