焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新

「場所とかどうします?」

クリエイティブ担当の先輩が前のめりでチームを見回す。

「あ、私やりますよ幹事」

すかさず手を挙げて立候補した。こういうのは新人の私の役目だ。

「清水がやるなら私もやります」

同じく同期の琴美も立候補。

このチームで下は私と琴美しかいないからそうなるだろう。

「詳細は私達の方から追って連絡しますので、お願いいたします」

「いい場所選ぶんで、楽しみにしててくださいね」

琴美、ハードルあげないで。

でも確かに、今回はいつもより趣向を凝らした方がいいかも。

ほぼ毎月恒例となっている、その月の目標を達成した際に開かれる飲み会がある。

お店もだいたい決まっていて段取りも分かっているけど、今回はランクを上げたい気もする。

ミーティング終了後ちょうどお昼休みだったから琴美とフリースペースにいると。

「ふたりとも、お疲れ」

「瀬戸さん!お疲れ様ですー」

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