焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
心の準備はできてなかったけど、電話に出てくれた嬉しさで声が震える。
「も、もしもし、清水です。夜分に失礼します」
『はは、取引先に電話してるみたいな話し方』
電話に出てくれたってことは、もう今日は仕事を終えてるのかな。
「成宮さんに電話することって、めったにないので」
『何となく和花菜の声聞きたいって思ってたとこだったから。ナイスタイミング』
誰に見られてるわけでもないけど、ベッドの上で膝を抱え込み、にやける顔を隠す。
私もあなたの声を聞きたいと思ってました。
「今、帰り道ですか?このまま話しても大丈夫ですか?」
『帰り道だけど、いいよ』
良かった、と胸を撫でおろす。
「実は、相談がありまして。会社の打ち上げでバーを貸し切りで使わせていただけないかなと」