焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新

電話から微かにガチャっという音が聞こえた。部屋に着いたのかも。

『大丈夫。話そ』

「成宮さんが大丈夫なら、このままで」

夜も深い時間だけど、眠気なんかどこかへ行ってしまった。

お互いの仕事の話とか、最近ハマりだしたものとか。

話せば話すほど、ああやっぱり私は成宮さんが好きなんだって思い知らされる。

このまま朝が来なければいいのに、なんて。

願わずにはいられなかった。


---------そして、打ち上げ当日。


「この度、うちとしては一番大規模な新規案件で利益目標を達成することができました!これは皆様のおかげです、ありがとうございます」

「瀬戸さんながーい!」

「挨拶かたいですよー」

「あはは!早く乾杯しましょ」

「お前らは人の話を聞きなさい。えー、早くしろとのことなので、皆さんグラスの用意はいいですか?」

全員にグラスが行き渡ったことを確認して、瀬戸さんに目配せする。

「お疲れ様でした。乾杯!」

「「かんぱーい!」」


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