転生令嬢は小食王子のお食事係
「少しずつ手を入れていきましょう。何しろ三ヶ月もあるのだから、生活できるのであれば問題ないでしょう」
 本来離れをきれいにするのは私たちの仕事ではない。なんで客人であるはずの私たちがそれをしなきゃならないのかと思うから若干の不満はある。
 神経質な貴族であれば激怒するかもしれない。
 ただ、私はそこまで細かいことは気にしない質なので現状生活できれば問題はない。
 ……それ以上にインパクトのあった出来事を体験した後だから気にならないという見方もできるけど……。
 あとは生活しながら少しずつ過ごしやすいようにしていけばいい。
「キッチンはエマに任せても大丈夫ですか?」
「はい! 今日中には使えるようにしておきますね!」
「ありがとう。よろしくお願いします」
 キッチンにいても私にできることはないので、エマに任せて他の場所を見て回ることにする。
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