寂しがり屋の月兎
有明とは、たくさん話をしながら校内を回った。

彼女は少し情緒不安定だった。

そして望の噂がまた増えたようだった。

有明は何人もの男に声をかけられていたが、全てを無視していた。

夕方になり、なぜか涙目でこれからも友だちでいてねと二の腕を掴まれ、よくわからないまま頷いたりして、彼女は帰っていった。

その後、クラスに戻ってこまごました雑用を済ませると、日が落ちて後夜祭が始まる。
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