寂しがり屋の月兎
望は制服に着替えてグラウンドに向かっていた。
夕日の残り火が空の端を染めている。
薄暗い中で歩いていると、光るものを見つけた。
ものというか人だった。
兎田は望を見つけるとまっすぐに歩いてきて、「おいで」と言って手を握った。
望はぎょっとしたが、いやだと言える雰囲気でもなく大人しくついていく。
やってきたのは屋上前の、いつものスペースだった。
夕日の残り火が空の端を染めている。
薄暗い中で歩いていると、光るものを見つけた。
ものというか人だった。
兎田は望を見つけるとまっすぐに歩いてきて、「おいで」と言って手を握った。
望はぎょっとしたが、いやだと言える雰囲気でもなく大人しくついていく。
やってきたのは屋上前の、いつものスペースだった。