キミの運命の人は俺じゃない
「亜沙美、口腔外科の部長には連絡してある。今日の午後診は外してもらった。
一応明後日までは休みになった。みんな心配してるから帰る前に顔をだしてやってくれ」
「いろいろありがとう虎太朗」
「それからこれ、葵の服もってきてもらった。それじゃ帰れないだろ?」
よく見ると服にはあちこち血が付着していた。
「それから、、、、たぶん、気づいてないと思うが後ろ、お前もスカート切られてる。下着、、、見えてた」

佐久間先生の包帯を巻く手がピタリととまる。
「 不可抗力だ!」

虎太朗をにらむと佐久間先生の舌打ちが聞こえまたゆっくりと巻き始めた。
< 27 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop