できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
桃は覚悟を決めてフロアに入った。
「おはようございます。」
「おはよう」

司は桃の姿にすこし慌てているように見えた。

「司さん。」
久しぶりにそう呼ぶだけで鼻の奥がつんとする。

「ん?」
司も久しぶりにそう呼ばれて驚いている。

「これ。お返しするのが遅くなって申し訳ありませんでした。」
桃はキーケースを司に渡す。
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