年下幼なじみにずっと愛されてました
そう言った彼らの目は稜先輩たちだけでなく、飛鳥先輩と私にも向けられていた。
「ここ全員美男美女っすね!」
「名前聞いてもいいっすか!?」
「名前?名前は、み「向井稜だ。」
稜先輩はそのまま立ち上がり、飛鳥先輩と彼らの間に座り込んだ。
「ちょ、何でここ座ってんの。狭いんだけど。」
「んーーーーー、彼らと話したかったから??」
「あっそ。」
……稜先輩、飛鳥先輩を守ったのかな。
今もがっつり飛鳥先輩の壁になっているように見える。
素敵だ。
相手への牽制なのか、飛鳥先輩を背もたれにしてる。
それだけで、仲の良さは見て分かるし、飛鳥先輩も話に参加せずに、稜先輩の背中を止めろと言うように押し返している。