拝啓 元カレ上司サマ

沙穂はデッキで、麗香の実家に連絡を入れた。

電話には母親が出て、取り敢えず麗香の現状とことの緊急性を話し、出来たら直ぐにマンションに行き、見ていて欲しいとお願いする。

そして、漸く座席に着いて、気持ちを落ち着けるために、フーっと息を吐いた。

1時間半で麗香の住む街の駅に着く。

そこからタクシーで行けば、十数分でマンションに辿り着くはずだ。

「今行くからね、麗香」



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