拝啓 元カレ上司サマ

実家近くの叔父の所有するマンションで、浅い眠りを繰り返す麗香は、鍵を開ける音がして目が覚めた。

その後直ぐに、寝室に母親がやって来たことに気が付く。

「麗香、顔色が悪いわね。大丈夫？沙穂ちゃんが連絡くれたのよ。」

麗香の血の気のない顔を見た母親は、ある程度の話は沙穂から聞いていたものの、娘の痛ましい姿に驚きを隠せないでいた。

しかし、麗香に食事と着替えをさせなければと、直ちに行動する。

そして今日、沙穂が駆けつけてくれると、麗香に伝えた。