拝啓 元カレ上司サマ

探偵にとってメガネは必需品で、場面場面で掛けたり外したりしている。

メガネがあるのとないのとでは顔の印象が違ってくるので、尾行をする時には特に手放せない小道具のひとつなのだ。

さあ、そろそろお相手がやって来るはずだと柱の影に隠れて待つこと5分。

「ゴメン、待った?」

と、筋書き通りの台詞で優希の手を取ったその男は、煌太の目撃情報の人物に似ている。





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