拝啓 元カレ上司サマ

でもさ、と煌太はフッと笑って答える。

「元を正せば、全部俺のせいだ」

優希とは恋愛結婚のはずだったのに、結婚式少し前の記憶が戻ってからというもの、煌太は優希のことを顧みないことが多々あった。

何時までも過去の恋愛に囚われて、妻を蔑ろにしていた。

一度は家族を交えての話し合いをしたけれど、元カノである麗香の結婚によって再び煌太は後ろ向きになってしまったのだ。




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