拝啓 元カレ上司サマ

片や、まるで敵でも見るかのような鋭い視線を送る、麗香。

片や、軽い足取りで麗香の正面の席を陣取る煌太の頬はゆるんでいる。

「みんな遅くなってごめんな。早速、合コン始めよう!乾杯」

と、グラスにいち早くビールを注いでいたこの時の煌太は、天にも昇る気分だった。

何故なら、麗香に事実を明らかにしたら、許してくれるはずだから。




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