拝啓 元カレ上司サマ

運命の地へ


何年もの間、特定の彼女も作らずに、ただ突っ走るだけの生活だったのだが、それでも煌太にとっては充実した期間であった。

この何年かの出来事を、ウンウンと満足そうな表情で思い浮かべる。

しかし、ふと我に返った煌太は、これから先の人生はどうなるのだろうか、麗香以外の誰かをまた愛せるのだろうかと、少々憂鬱な感情を抱えながら、次なる新天地に向けて出発したのだった。







< 317 / 496 >

この作品をシェア

pagetop