拝啓 元カレ上司サマ

葬儀から帰宅した煌太は何もやる気が起きず、何とか喪服をクローゼットに掛けて部屋着に着替えるのがやっとであった。

麗香とその子供達のあの悲しみに暮れる姿は、何故あんなにも涙を誘うのだろうか。

これから彼女達親子は、どうなるのだろう。

もちろん、田上の家は裕福であるので、経済的には困らないはずだ。

煌太の助けなど必要ないことは分かっている。







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