拝啓 元カレ上司サマ

居たたまれなくなった煌太は、

「あれ?すみません…何か?」

ああ、ごめんなさいねと、オーナーが言った。

「麗香が、こちらに帰った時分に、少しだけ、その理由を本人から聞いていたもので…。もしや、その時のことを何かご存知なのではと思いましてね」

そう言って、オーナーはコーヒーをすする。

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