拝啓 元カレ上司サマ

麗香が実家のあるココに転勤した当時には、確か実家の誰かが病気だという理由だったはずだ。

そうオーナーに伝えると、イヤイヤ、そうではないのだと否定されてしまった。

おかしいなと考えていた煌太に、オーナーが言う。

「あの頃、あの子は、失恋して深く傷付いていたんですよ」

そして、当時の麗香と煌太であろう人物の状況を、記憶喪失の部分も含めてかいつまんで話してくれた。




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