拝啓 元カレ上司サマ

麗香は驚いて煌太をまじまじと見る。

最後に営業所の会議室で話をしてから、何年が経ったのだろう。

煌太の日に焼けた精悍な顔には、何本かシワが刻まれていることに気が付いた。

随分と年月が経過したのだなと、麗香は認識したのだった。

「岡谷さん、お久しぶりです。お変わりないようで、安心致しました。ところで、今日は何故ここに?」

いつまでも、若い娘時代のままではないのだし、いい加減、大人にならなければと、自ら煌太に尋ねてみる。



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