拝啓 元カレ上司サマ

これらの条件には、実は悠一郎も幸二郎共にやる気を見せており、将来の田上薬品を背負って立つつもりのようだ。

あと数年で長男が、そして、そのまた数年で次男が中学生となる。

可愛い我が子が続いて自分のテリトリーから離れて行ってしまうと考えると、母親である麗香は寂しい思いをするだろう。

しかし、その思いは彼ら兄弟にもあるに違いない。

もしかしたら、里心が付いて、家に舞い戻って来るかも知れないが、それも子供のためと厳しく出来るかどうかは、その時になってみないと分からない。

だから、これからの数年間は親子の絆を強くしようと、麗香も煌太も努力をしていくつもりだ。




< 480 / 496 >

この作品をシェア

pagetop