秘密にしないスキャンダル
「では、次はハルト君についての話を聞かせてください。
プライベートをほぼ隠す事なく話してくれるユウナちゃんと違って、ハルト君のプライベートはほとんどが謎に包まれてますよね?今日こそ何かあっと驚くようなことを教えてほしいんです!」
片手を握りこんでずいっとさっきよりさらに身を乗り出す記者に陽人はふっと微笑んだ。
「例えばどんなことが知りたいんですか?」
「それはやはり熱愛系でしょう!
お付き合いしてる女性はいるんですか?」
「いませんよ。
言うならばファンの人達全員が恋人です」
「……そんなこと言ったら老若男女、全ての方々が恋人になりますよ?」
「ははっ。
振られてしまわないように頑張らないといけないですね」
記者の質問にのらりくらりとかわしながら答える陽人に若干不満そうにしている記者は聞く相手を勇菜に変えたらしく、勢いよく顔をこちらに向けてきた。
「ユウナちゃんどうですか?
ハルト君に熱愛しているような感じはありますか?」
「えっ、と……残念ながらハルトは昔から隠し事が上手いので、もし熱愛していてもわからないかもしれませんね。
でも、デートしてるとかそんな感じもないので熱愛してないと思います」
「ユウナちゃんが言うならそうなんでしょうね……残念ですがハルト君の熱愛を聞き出すのは諦めます」
「懸命な判断だと思いますよ」
肩を落とした記者をにっこり笑って見ている陽人のオーラは黒く、万が一にも熱愛しても世間に公表する気はないのだろうなと勇菜は苦笑した。
プライベートをほぼ隠す事なく話してくれるユウナちゃんと違って、ハルト君のプライベートはほとんどが謎に包まれてますよね?今日こそ何かあっと驚くようなことを教えてほしいんです!」
片手を握りこんでずいっとさっきよりさらに身を乗り出す記者に陽人はふっと微笑んだ。
「例えばどんなことが知りたいんですか?」
「それはやはり熱愛系でしょう!
お付き合いしてる女性はいるんですか?」
「いませんよ。
言うならばファンの人達全員が恋人です」
「……そんなこと言ったら老若男女、全ての方々が恋人になりますよ?」
「ははっ。
振られてしまわないように頑張らないといけないですね」
記者の質問にのらりくらりとかわしながら答える陽人に若干不満そうにしている記者は聞く相手を勇菜に変えたらしく、勢いよく顔をこちらに向けてきた。
「ユウナちゃんどうですか?
ハルト君に熱愛しているような感じはありますか?」
「えっ、と……残念ながらハルトは昔から隠し事が上手いので、もし熱愛していてもわからないかもしれませんね。
でも、デートしてるとかそんな感じもないので熱愛してないと思います」
「ユウナちゃんが言うならそうなんでしょうね……残念ですがハルト君の熱愛を聞き出すのは諦めます」
「懸命な判断だと思いますよ」
肩を落とした記者をにっこり笑って見ている陽人のオーラは黒く、万が一にも熱愛しても世間に公表する気はないのだろうなと勇菜は苦笑した。