秘密にしないスキャンダル
「最近ライブ中にミスがなくなったけど、何かあった?」
「何言ってくれてるんですか。
これが私の実力ですよ」
いつもの握手会で常連のファンの人が握手をしながら心底心配そうに聞いてくるので勇菜は思いきり眉を潜めた。
「あれじゃないですか?一ノ瀬君と同棲始めて幸せすぎてライブに身が入ってないとか!」
「ああ、成る程!それは納得できる!」
「どれだけ失礼なんですか!幸せなのは認めますけど、ライブに身が入ってないことはないですっ!
大体、そんなことで納得しないでくださいっ!て言うか身が入ってなかったらミスしないってどんな理屈ですか!」
あまりの言われように怒りながら反論すると、握手をしている人と後ろから話に入ってきた後ろの人が顔を見合わせた。
「だって……」
「なあ……?」
「「ユウナちゃんのライブ中のミスって気合いが空回りしすぎてミスってる感じだからな……」」
「酷いっ!もう次来たときはお二人と握手なんてしませんから!」
スルーしますからね!と言うと、とりあえず今日はしてくれるんだね。と笑われた。
「でも、本当にユウナちゃんが幸せそうで良かったよ」
「一時はどうなるかと思ったからね」
それはきっとスキャンダル騒動やライブ中に起きた事件の事を言っているのだとすぐに察して、ご心配お掛けしました。と頭を下げた。
「心配はしたけど謝らなくていいよ」
「そうそう。
ファンは心配するのも、推してる人の喜びも悲しみも共感するのも仕事みたいなもんだから」
「……なんか結婚の誓いの言葉みたいですね」
そう言うと二人のファンはにっこり笑って、ファンにとって推しは心の嫁だ。と胸を張って宣言した。
「何言ってくれてるんですか。
これが私の実力ですよ」
いつもの握手会で常連のファンの人が握手をしながら心底心配そうに聞いてくるので勇菜は思いきり眉を潜めた。
「あれじゃないですか?一ノ瀬君と同棲始めて幸せすぎてライブに身が入ってないとか!」
「ああ、成る程!それは納得できる!」
「どれだけ失礼なんですか!幸せなのは認めますけど、ライブに身が入ってないことはないですっ!
大体、そんなことで納得しないでくださいっ!て言うか身が入ってなかったらミスしないってどんな理屈ですか!」
あまりの言われように怒りながら反論すると、握手をしている人と後ろから話に入ってきた後ろの人が顔を見合わせた。
「だって……」
「なあ……?」
「「ユウナちゃんのライブ中のミスって気合いが空回りしすぎてミスってる感じだからな……」」
「酷いっ!もう次来たときはお二人と握手なんてしませんから!」
スルーしますからね!と言うと、とりあえず今日はしてくれるんだね。と笑われた。
「でも、本当にユウナちゃんが幸せそうで良かったよ」
「一時はどうなるかと思ったからね」
それはきっとスキャンダル騒動やライブ中に起きた事件の事を言っているのだとすぐに察して、ご心配お掛けしました。と頭を下げた。
「心配はしたけど謝らなくていいよ」
「そうそう。
ファンは心配するのも、推してる人の喜びも悲しみも共感するのも仕事みたいなもんだから」
「……なんか結婚の誓いの言葉みたいですね」
そう言うと二人のファンはにっこり笑って、ファンにとって推しは心の嫁だ。と胸を張って宣言した。