Love Eater
六花が自分に少なからず好意を抱き始めてくれているのは分かっているのだ。
それでもソルトが考える六花の自分への好きは友愛や親愛だろうと認識している。
決して恋なんて熱情的なものではなく、手を繋いで傍に居てほしいようなそういう物だろうと。
そんな結論を頭に打ちだしているわけだからして、六花がいくらコレが恋だろうと訴えても違うのだと否定してしまうのだ。
実際は六花の方が正解の解釈であるのに。
確かにソルトの説明の様にじりじりと熱い感覚を覚えているのに。
好きだと認識しているのに。
コレが何故違うのかと否定される度に小首を傾げてしまい、そんな六花にソルトは苦笑を強めてしまうのだ。
どんなに説明しようと堂々巡り。
多分、六花は自分のそれを曲げたりしないだろうと結論が出ればだ、
「じゃあ、分かった、わーかった。お前の好きが恋だったとしてだ。残念ながら俺の好きはそれと違うんだわ」
「何で?」
「お前は確かに可愛いよ。下手な女より美人だと思うし、貢ぎ甲斐もある良い反応してくれるし」
「うん?」
「でも結論、ガキ過ぎるんだわ。俺とお前じゃ殆ど大人と子供。恋愛するにはお前の年齢じゃちょっと難しい」
「……つまりは、年齢の問題なの?」
「んー、まあ、他にもあるけど今一番の理由はそこだろうな」
「じゃあ、恋をするにはいくつになったらいいものなの?」
「はっきりいくつとも言い切れないけど、法律上女は16で結婚出来る事になってるな」
「結婚?よく分からないけど恋していいってこと?」
「まあ、そんなとこかな」
どれだけ大雑把で掻い摘んだ説明なのか。
それでも、とにかく六花のこの何で何での追及が終わるならそれでいい。
そんな感覚でソルトは16になったら恋していいのだと適当過ぎる答えを六花に告げたのだ。