Love Eater



あまりに温かくてずっと見ていたい。

なのに、どうしてかずっと見つめにくる緑の双眸にはじりじりとした落ちつかない熱を覚えて困惑してしまう。。

一体コレはなんなのか?と思わず逃げるようにアイスに意識を戻した六花がいて。

そんな姿に、ソルトもポンポンと頭を一撫ですると再びベンチの隣に身を置くのだ。

まさか、隣に座る小さな魔女が自分に淡い恋心を抱き始めているなんてついぞ知らずに。

それでも六花自身まだ恋に対する知識も理解もない状態であるからして、どちらも無自覚の恋の始まりというところだろうか。

「なあ、……その、さっきの話」

「ん~?」

「お前が言っていた【恋】って言うのはどんな物なんだ?」

質問としては実にタイムリー。

六花としてはどうにも落ち着かない自分の心を平常に戻そうと、先程の話に戻したに過ぎなかったのだが。

「恋なあ。うーん…お互いを好きだなぁと思い合う二人が一緒にいる関係…ってとこか?」

「好き合う者同士?……じゃあ、お前と僕もその恋ってやつなのか?」

「プッ、いや、そうじゃなくて」

「何でだ?さっきお前は僕を好きだって言っただろ?僕だってお前を好ましいと思ってるぞ?」

「いやな、確かに好きだって言ったし好いてくれてるのはありがたいんだけどそうじゃねえんだ。恋ってのは普通の好きって感覚よりもっとこう…抑えが効かないくらい熱い好きで、」

「僕はさっきからジリジリと身体の中が熱いぞ?」

「いやいやいや、えっとな……熱いだけじゃなくて、他のどんな事情もどうでもいいってなるような好きで。…あーもう…どう説明していいんだかな。そういうんじゃねえんだわ」

ソルトからすれば実に参ってしまう子供の探求心というところか。



< 139 / 216 >

この作品をシェア

pagetop