Love Eater



そんな結論が出てしまえば否定という否定が出来る筈もない。

それに、所詮はまだ子供の言う事。

成長していく過程で好意の複雑な違いを学んでいくだろうし、自分以外の出会いが増えれば身にあった別の相手に本当の恋心を抱き直すだろう。

だったら何もここで恋心と信じているそれを潰す事はないかと。

「はあ、もう好きにしろ」

「じゃあ、16になったら恋してくれるのか?!」

「お前のぺったんこの胸がDカップ以上の美少女になってたら考えてやってもいいぞ」

「Dカップ?なんだそれ?」

「そういうのもしっかり学んでから出直してこい。16になって俺を誘惑出来たら恋してやってもいい」

出来るもんならな。

そんな感じにフフンと勝気で言った事を後悔するのは10年後なのだが。

10年後、Eカップの豊満な胸だけでなく、体のくびれも太腿も指の細さや爪の先まで理想的に成長した六花に悶々とする日々が待っていようとはこの時は思いもせず。

訪れる筈のない口約束程度に六花との恋を仮約束してしまったのだ。

六花からすれば変わりようのない自分の恋心の了承で。

後は10年という時を待ちながらソルト好みに自分を成長させるばかりの感覚であったのに。


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