Love Eater
何にせよ、六花の生きる喜びが確定した瞬間で。
事情はどうあれ今の六花に出会った時の様な生に冷ややかな生への価値観はない。
それはソルトにとってもなによりの事で、同時にこの不可思議な時間の終わりとも言える。
隣で満足そうにアイスを頬張る姿を見るとさすがに少々物悲しい。
それでも、自分には自分の本来の立場や仕事があって。
六花に個人的に処置する時間は終えなくてはいけない。
次にすべきなのは、神父見習いとしての処置。
「それ食ったらそろそろ行くか」
「ん?次はどこに連れてってくれるの?」
「……お前を普通の女の子にしてくれるとこ。俺が本来お前にしなきゃいけなかったのはそれなんだ」
「普通の?それってどういう事?」
「……自覚があるかどうかわからねえけど。お前には俺たちにはない力がその体に宿ってる。例えば…モノを浮かせられるとか、思い描くだけで何でも創り出したり。そういう人間を周りは魔女って呼ぶ」
「魔女……、それっていけない事?」
流石にだ、真面目にソルトが説明する内容には六花の表情も神妙となっていて。
自分がなにか周りに害を為す恐ろしい生き物なのではと不安に駆られたのだ。