Love Eater
「ちょっ……何で急にそんな冷たい…百夜までっ!」
「いやぁ、結局は惚気話なんだなって結論に至ったからかな。あー心配してあげて損した」
「いやいやいや、心配してたかっ!?いっつも面白がって成行き見てただけじゃねえか!」
「だったら尚の事いいじゃないの。別に僕の心配がなくとも大差ないわけだ」
「いやいやいやいやいや、」
「一ヵ月も進展も学習能力もない恋煩いのボヤキなんて聞かされてみなさいよ。蓮華君程じゃなくても僕だって飽きるって感覚はあるんだよ?」
「っ……無情」
「ついでに、投げた匙は拾わない性質なんだ」
これでお終いと言わんばかり。
どんなに追いすがっても無駄だと示す様に向けられた笑みと煙管の煙と。
フーッと吹きつけられた煙にゴホゴホッとむせ返りながら睨み返しても無意味。
視界がクリアになった時にはすでに百夜の姿はひらりと背を向け薬品弄りへとその意識を移しているのだ。
散々弄るだけ弄っておいて最後は放置かよ。
そんな風に心の中でぼやいたタイミング。
不意に自分の内ポケットで鳴り出したのは仕事用の携帯連絡機。
それには怠れていた姿などどこへやら。
一瞬で切り替わるソルトの仕事モードの姿には百夜も蓮華も再び視線を合わせて肩を竦めるのだ。
仕事馬鹿だと感心と呆れで。