Love Eater
気が付けば六花の頭を抱き込むように口づけ返していて。
こんなんじゃ物足りないとばかりに、口内を荒らして酸素を貪り尽くしてしまう。
六花の要求通り。
遠慮も手加減もなく、前にした口づけよりも更に濃密で濃厚で。
あまりの息苦しさに六花の目から生理的な涙が溢れだしてもお構いなし。
知った事かと、不敵な弧を唇に浮かべて六花にキスのいろはを焼き付けるのだ。
当然、六花の唇が自由に酸素を得た瞬間には、ソルトの腕の中でクテンと脱力して目を回してしまっていて。
そんな六花を抱きかかえながら、ようやく大人の余裕でソルトもククッと意地悪に笑ってみせる。
「で?どーだった?魔女子さん?期待に添えてドロッドロッに溶けきったか?」
「も……脳みそまでどろどりょ……、熱いぃぃ……」
「俺を誘惑しようなんざ百年早ぇよ」
「……でも……反応してた……【る】よね」
「うるせーよ。誰かさんのせいで珍しく禁欲生活してたから反応しやすかったんだよ」
「………ソルト、」
「なんだよ?」
「……………僕、………ソルトのもの?」
「………」
「ソルトの………恋…人?」
「………っ…あ~~悪い」
「っ……」
「あっ、違うぞ!否定の意味じゃなくて!…っ……はあっ…俺って本当…アホな。…………キスより先にすべきことがあるってのに」
また感情のままに行為が先走って、挙句六花の方からそれを言わせるなんて。
心底自分のダメさ加減には呆れて居た堪れなくなる。