Love Eater
まさか六花が魔女をやめるのを拒否するなんて思ってもみなかった故に、思っていた以上に問題はまだまだ難関なものとなった。
恋人になったからと言って大っぴらに魔混じりの話を打ち明けるわけにもいかない。
でも、その説明を無しにどうやって六花を説き伏せることが出来るだろうか?
それが叶わねばどれだけ悶絶しようと六花にこれ以上の手は出せないわけで。
早くも堂々巡り。
結果、思いついた策と言えばだ、
「撃たれろ、」
なんて、銃を構えて引き金を引くことだけ。
当然、素直に当たってくれる六花である筈もなく、あははっと笑ってひょいッと身軽にかわしてしまうのだ。
そのまま瞬時に箒を取り出すと軽やかに跨って宙にまで逃げてしまう。
なんとも……デジャヴ極まりない光景と言うのか。
「ンッフフ~、それじゃあね、神父様ぁ」
「コラッ、このっ六花ぁっ!てめぇ逃げんじゃねえ!!大人しく撃たれやがれっ!!」
「やーだーよーん。……って、ほらっ!やったぁっ!!おかえり【ヘンリー】!!」
「っぁぉぉぉぉお前はぁ!!言ったそばからパンツ泥棒すんじゃねえっ!!」
「ああもう、この前は投げ捨てて帰ってごめんねヘンリー。今度こそ連れ帰って可愛がってあげるから」
「人の話を聞きやがれ!頬擦りをすんなっ!」
「じゃあ、まったね~。愛してるぅ僕のソルト」
「六花ぁぁぁ!!!」
なんて、ソルトの必死さ全開の怒号も虚しく。
恋しく愛しい魔女の姿は今宵も無情に飛び去ってしまうのだ。
そうして残された神父様と言えばビルの屋上で口元をヒクつかせ『マジか』なんてぼやきながら項垂れるばかり。
まだまだソルトの欲求不満と葛藤の日々は続くのであった。
魔女と神父のラブバトル
延長戦開幕?