Love Eater
「お前、またジャラジャラとアクセサリー類増えてねえか?」
「ん~?どうだったか。思いついたらバツンッと体の穴を増やしたりしてるから」
「悪趣味極まりねえとんだ神父さまだな。両指全部に指輪とかうぜえんだよ」
「神父の癖にロザリオも携帯してないリッカに言われたくないねえ」
「はいはい、そうですね。御尤も」
「クックックッ、それに、俺の指輪コレの意味くらい分かってる癖に」
知ってるでしょ?とばかり。
目の前で指輪を見せつけるようにしなやかに動く細指には、益々目を細めて胸糞わりぃと思うソルトがいる。
問われるまでもなく蓮華のアクセサリーの意味も用途も分かっているのだ。
分かっているからこそどうにも自分の感覚とは相いれないと感じて子供じみた毛嫌いを見せてしまう。
別に蓮華そのものの人間性を嫌っているわけではないが、価値観の違いはそう歩み寄れるものでもなく。
結果、顔を合わせればこんな風に皮肉合戦となるような腐れ縁の仲というのか。
それこそ、ソルトの悩みの打開策、情に揺れない神父としては蓮華は持って来いと言える存在であると言えるのだが。