稲荷と神の縁結び
少し引いてる圭ちゃんに「庭師を依頼したいがわからん」と呟く社長。
それ以前の問題はするが………。
「ここだ」
その指差す先には‐鳥居があった。
小さな朱色の鳥居と、その先には祠。
「あーお稲荷さま」
さすが圭ちゃん。じっくり見なくても一発でわかってる。
「撤去してほしいんだけど……」と言う社長。
圭ちゃんはゆっくりと鳥居に近付いて、観察している。
「…………無理だね」
「何で!?」
「ここに連れてきて長いでしょ?そうなるともう『土地』に憑いてることになるから、無理に撤去すると祟るんじゃない?
………ていうか、屋敷が荒れてるから多分お怒りだと思うけど」
確かにこの荒れようは……怒るわな、神様。
「ていうか清貴、何?この惨状……」
「……色々と、事情が」
「詳しく聞こうか」