神様辞めます!~転生女神は平凡を望む~

無事にアマンダ王女は隣国である皇国へと旅立ち、見送ってからというもの、なにかと王宮に呼ばれるようになりました……。

えぇ、サフル王子との結婚への準備のためです。
なんのために人間に転生したんだろうと若干遠い目をしてしまうこともあるものの、見送りで会って以来、サフル王子にハデス様が被るように見えることは今のところない。

普段のサフル王子は優しく紳士であり、その美しさも相まって、完璧な王子様である。
「ペセル、式のドレスのデザインは決まっただろう? あとは飾りは王家に伝わるものの中から選ぶとして、装花の希望はある?」

そう、結婚式の準備も積極的かつ私の意見をよく聞いてくれるのだ。
ほんと、ハデス様が絡まなければなんの問題もないのだけれど、そのハデス様がいつ現れるかわからないのだから、終始気を張らなければならず、会うと疲れが出るのだった。
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