神様辞めます!~転生女神は平凡を望む~

あまりのことに、ポカンとしていたサフル王子も少し考えたあとにおや? という顔をするとナユタ皇女を残念な子を見る表情になった。
立場的に揺るがないと思っているだろう、その思い込みを叩き折ってさしあげましょう……。

「お言葉ですが、ナユタ皇女。我が国のことについて、どこまでお勉強なさいましたの?」
私の問いかけに彼女は、はぁ? っと呆れ顔をしつつ答える。

「この国の特産、成り立ち、今の主工業と副工業。王族についても学んだわ」

うん、ホント教科書に載っている基礎的なことしか学んでないのね。
皇太子であるアマンダの旦那様はそれこそ細かくパタル国の法律や式典、歴史を学んでおられたけれど……。

「では、この国の婚約とその成り立ちをご存知ではないのですね?」

私の問いにナユタ皇女は、なんのことよと怒りと呆れの顔で問うてきた。

「知らないわよ!でも、私は皇女だもの!本妻に決まってるわ」
フンっと鼻息荒く告げる彼女に、私はとびきりの一言を告げた。

「この国では王族のみ妾を持つことを許されています。ですが、その王族の本妻はしっかり婚約式をした初めての相手のみと決められてます」
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