偽のモテ期にご注意を
金曜日に休みなんて、体調不良か慶弔位しか経験が無くて、何か後ろめたい気分だった。
「考え事をしなくて尚且つ時間が潰れるもの・・・」
そう考えて映画を見たが、平日一人で映画館は結構目立ってしまい、そそくさと逃げるように映画館を後にした。
ブラブラと町を歩いて時間を潰そうとするが、何を見ても何を食べても置鮎の事を思い出してしまう。
『重症だわ・・』
全く気分転換にならないまま、あても無く歩き続けていると、オフィス街に来ていた。
この頃には空も自分の気持ちを表しているかのような曇天で、今にも雨が降り出しそうだった。
忙しく行き交う人を見ると、ホッとしてしまった。
そのまま暫く歩いていると、目の前にオフィスから出て来る人が見える。
ドクン。
ビルの前の車に乗り込むまでの数メートルの間目が離せなかった。