偽のモテ期にご注意を

自分から入れた連絡の後の返事以降、置鮎から連絡は無くなった。

初めは馬鹿みたいに返事に怯えて居たが、何も無かった事に寂しさを覚えた。

『勝手よね。自分から距離をとったくせに』

夜家に一人居ると、いらない事ばかり考えてしまうので、最近また残業を増やした。

『仕事に没頭している間は、忘れられる』

琥珀にも行けなくなり、毎晩コンビニで酒とつまみを買って自宅で食べる生活だ。

まさか自分がこんなにも恋に溺れるとは思って居なかった。

いつもなら別れた後は、飲めばスッキリして、直ぐに仕事に専念できた。

少しずつ酒量は増えてきているのに、反比例して食べる量が減っている。

今日は遂に、内海に強制的に退社をさせられ、明日は休みにさせられた。

残業が続きすぎて総務に目を付けられらしい。

『する事無かったらどうしたらいいの?』

ソファーの上で膝を抱えて悩んでしまう。

「あぁ、もう!明日は出かけてやる!」

眠れないまま、ベッドに入って無理やり目を瞑った。
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