偽のモテ期にご注意を

「で、セフレが御曹司で、婚約者が居るから身を引こうとしたけど、引き返せない位好きになったと」

朝一でもう一度問い詰めると、沢城がぽつりぽつりと話した事を纏めて口に出す。

「そう・・ね」

「はぁぁぁ。それでどうするの?引くに引けないって言っても、このままじゃダメでしょ」

どちらが姉か分からない物言いにたじろぐが、何も言い返すことが出来ない。

恵は圭奈より4つ下の26歳だが、圭奈より更にしっかりしていた。

「告白して玉砕するか、こっちから振るか覚悟を決めたら?」

「!?」

「まぁそれが出来てたら、こうはなって無いわね」

「・・・」

「ねぇさんって、案外ヘタレだったのね」

「もう、それ位にして・・。ダメージが」

泣きそうな顔で懇願するが、恵みは尚も話を進める。
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