偽のモテ期にご注意を
「誰も、ねぇさんに引導を渡せないなら、私が渡すしか無いでしょ」
「それは・・・」
「分かってる。簡単に決められない事は。でも、今の状態でいいとは思って無いわよね?」
「うん」
諭すような口調で言われ、素直に頷く。
「どうせ、告白は無理なんでしょ?なら、別れを告げよう。」
「!?・・・でも」
「ズルズル引きずるだけ、ダメージが増えるわ。これ以上は無理よ」
「分かってる・・分かってるけど・・・」
今にも泣き出しそうな顔の圭奈の手を握り締め、まっすぐにその顔を見る。
「私が傍にいるわ。」
「え?」
「こっちに支社が有るから、移動願い出してこっちに来るから、一緒に住もう」
「恵・・ダメよ。貴女本社でキャリアを積むって」
恵みは圭奈よりも賢く行動的で自慢の妹だ。
大企業に勤めていて、その中でも頭角を現している。