偽のモテ期にご注意を

「誰も、ねぇさんに引導を渡せないなら、私が渡すしか無いでしょ」

「それは・・・」

「分かってる。簡単に決められない事は。でも、今の状態でいいとは思って無いわよね?」

「うん」

諭すような口調で言われ、素直に頷く。

「どうせ、告白は無理なんでしょ?なら、別れを告げよう。」

「!?・・・でも」

「ズルズル引きずるだけ、ダメージが増えるわ。これ以上は無理よ」

「分かってる・・分かってるけど・・・」

今にも泣き出しそうな顔の圭奈の手を握り締め、まっすぐにその顔を見る。

「私が傍にいるわ。」

「え?」

「こっちに支社が有るから、移動願い出してこっちに来るから、一緒に住もう」

「恵・・ダメよ。貴女本社でキャリアを積むって」

恵みは圭奈よりも賢く行動的で自慢の妹だ。

大企業に勤めていて、その中でも頭角を現している。
< 112 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop