偽のモテ期にご注意を

気がつくとベッドの上だった。

起きようと体を動かすと、あちこちに痛みが走る。

『どうしたんだっけ・・?』

目が覚める前の事を思い出そうとして、また胸が苦しくなる。

「目が覚め・・・大丈夫ですか!」

居合わせた看護師が駆け寄り抱えるように抱きしめる。

「出来るだけ、ゆっくり息を吐いて下さい。大丈夫です」

背中をさすられ励まされながら、言われた通りゆっくりと呼吸をしようとするが、中々上手く行かない。

「慌てなくても大丈夫ですよ」

何度も何度も苦しくなりながら、看護師の言葉を頼りに呼吸を繰り返しているうちに、気持ちも落ち着き呼吸が整ってきた。

暫く様子を見た後、もう大丈夫だと判断され、名前や、体調等、幾つか質問を受けた後、医師を連れてくる為に看護師が部屋を後にする。
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