偽のモテ期にご注意を

耳に届く声を、自分の体に触れる指を、こんなにも欲していたのだと思い知らされる。

「もっと呼んで下さい」

「ふみ・・ぁ」

キスとキスの合間に名前を呼び、自分を求めてくれる置鮎の顔を見て幸せを感じる。

「圭奈愛しています。」

言われた事の無い言葉に、驚き、戸惑い涙が溢れる。

『あぁ、夢なら、言葉にしても良いわよね?』

「私も、郁哉・・あい・・してる」

霞のかかった頭では、夢か現かの判断も出来ず、溢れる気持ちを言葉にする。

「ずっと・・傍に・・居て・・一人に・・しな・・で・・ふみ・・や」

何度も何度も名前を呼んで、離れないように夢中でしがみ付いて、零れ落ちる涙もそのままにお互いに抱きあう。

置鮎に翻弄され、繋がって何度も何度も上り詰めた。

「絶対に離しません。たとえ貴女が離れると言っても」

意識の無くなった圭奈を抱きしめながらそう言って置鮎も意識を手放した。
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