偽のモテ期にご注意を

「食事はされましたか?」

2人きりでは無いのに、何故か緊張してしまって、窓の外を見ていたらそう、声をかけられた。

「いえ、まだ・・」

「じゃぁ何処かで食べて帰りませんか?」

置鮎の提案に頷きかけたが、いつも食べに行くと支払いを置鮎がしてしまう事を思い出す。

「あの・・良かったら食材を買って家で作らせて貰えませんか?」

「え?食事を?」

「はい、お口に合うか分かりませんけど・・・」

「・・・じゃぁ、スーパーに寄りましょう」

言い出したのは自分だったが、置鮎の反応が思いの他良かったのでホッとした。
< 49 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop